MQAを試してみました ― 2025-02-01
私はMQAが知られ始めた2016年から5年間は音楽鑑賞とは縁のない仕事で海外を往復してましたからほとんど知らずにおりました。そんなわけで今までMQA-CDは入手してなかったのですが、Amazonでみたら安くなっていたので入手してみました。
私の使っているSMSLのSU-1はDACチップにAK4493Sを積んでいてMQA対応になってますので、まずはCD専用機(Softon Model3:水晶交換済み、全て第二世代電源)から接続してみました。CDの音の良さはクロックというキーポイントもありますが、まずはメカの優秀さが大事であることが基本としてあります。このCDTのメカはPhilips最後のCDメカ、CDPro2を使っています。メカとしては世界最高のメカです。
私の使っているSMSLのSU-1はDACチップにAK4493Sを積んでいてMQA対応になってますので、まずはCD専用機(Softon Model3:水晶交換済み、全て第二世代電源)から接続してみました。CDの音の良さはクロックというキーポイントもありますが、まずはメカの優秀さが大事であることが基本としてあります。このCDTのメカはPhilips最後のCDメカ、CDPro2を使っています。メカとしては世界最高のメカです。

Model3はCDTではなくCDPとして販売されていたのですが、ウチではアナログ回路は除去してしまい、あくまでCDTとして使っています。実はこのメカ、2台目です。うちでは一時このメカを使ったCDTを出そうとしたこともあるのでメカは複数台備蓄してあり、寿命がきても交換できます。
私の寿命の方が先に来そうですが(笑)
私の寿命の方が先に来そうですが(笑)

次に手持ちのYAMAHA製CDR-HD1500のCDメカで再生してみましたが、こちらも問題なくMQAでSU-1に通ります。このHD1500もデジタル回路、アナログ回路、クロックと全てに第二世代電源を入れてありますが、やや高音部の解像度がModel3には劣るもののパソコン用CDメカとは思えないような音が出ます。実はこれのメカも2台目です。初代メカが読み取りできなくなり購入から10年くらいで交換したのですが、そのため完全互換品がなくてトレイのフロントカバーがとりつかないのです。が、まぁ家使いなのでよいかと。
しかし、MQAは凄いですね。今これを書きながらもハイハットの音にハッとして見返してしまいました。

私が入手したMQA-CDは Stevie Wonder のベスト盤なのですがこの14曲めに1963年のライブ録音でモノラルのデータ(FingerTips:part2)が入っています。むかし、モノラル音源を何度か聴いた時に第二世代電源を入れて音の密度をあげてやるとモノラルでも奥行きが出るという経験をしているのですが、この曲もしっかりアーティストと聴衆の間の奥行きが出ています。

最後にMQA-CDのデータをCDR-MD1500にリッピングして聴いてみました。
ほとんど劣化しているのがわからないです。これでCDTをあまり使わずに楽しめますのでCDPro2メカの寿命の心配はないです(^^;
MQA、良い音で嬉しいです。
なんかMQAの新しい技術でQRONOとかいうのも発表されたらしいのですが、メディメーカーで設備投資もかかりそうだし一般のCDメカとの互換性もどうなるかわからないので業界もしばらくはMQAで行くものと思います。
MQA-CD はもう一枚、私の好きなJhon Williamsがウィーンフィルを指揮したアルバムも入手しました。これは明日ゆっくり楽しみます。
ほとんど劣化しているのがわからないです。これでCDTをあまり使わずに楽しめますのでCDPro2メカの寿命の心配はないです(^^;
MQA、良い音で嬉しいです。
なんかMQAの新しい技術でQRONOとかいうのも発表されたらしいのですが、メディメーカーで設備投資もかかりそうだし一般のCDメカとの互換性もどうなるかわからないので業界もしばらくはMQAで行くものと思います。
MQA-CD はもう一枚、私の好きなJhon Williamsがウィーンフィルを指揮したアルバムも入手しました。これは明日ゆっくり楽しみます。
高解像度と音の滑らかさ ― 2025-02-07
高解像度の音になると音が耳障りになるという人がいます。
また、半導体の音は角があって嫌いだ、玉でなければいけないという方も。
でも、この思いは全く間違っていました。
アンプ素子が高解像度になると、より電源の良し悪しが出てきます。耳障りになのは電源のマイナス側のノイズがより目立つようになるからです。電源のマイナス側のノイズ(つまり電流の欠落)が音を濁らせ、余韻を消してしまい音の滑らかさを消しているからです。
真空管アンプは整流回路の最終段にたいていチョークコイルを備えています。チョークは信号の位相を変えますが、音の角をとって耳障りを減らす効果も持ちます(ある意味音を鈍らせている)。これに対して半導体アンプにはチョークコイルは滅多に入れられておらず、音はよりストレートに出てきます。この点がいまだに真空管アンプの方が音がよいと言われている謂れと私は思っています。
しかし、半導体のアンプであっても電流欠落をなくしてやると実に滑らかな音になります。そうしてこそはじめて高解像度のメリットを感じられる音になります。
その証拠に当店のアンプss120やss600Dはどちらも「デジタル臭くなく、真空管アンプのような心地よい音」と言われています。
最近の半導体製品は特性的には真空管を凌駕しています。
電源の改良もせずに音の解像度を上げるのは坂道で息切れしている自転車に大量の荷物を積むのに等しく、全く無理な話です。
電源の電流欠落を修正して初めて安心して高解像度(ハイレゾ)の音声を滑らかな音で楽しむことができます。
電源を正すことは音楽鑑賞の基本中の基本です。
Qobuzなどのハイレゾ配信も増えてます。
半導体アンプも真空管アンプも、まず電源を電流欠損のない正しいものにしてからハイレゾ音源を楽しみませんか?
また、半導体の音は角があって嫌いだ、玉でなければいけないという方も。
でも、この思いは全く間違っていました。
アンプ素子が高解像度になると、より電源の良し悪しが出てきます。耳障りになのは電源のマイナス側のノイズがより目立つようになるからです。電源のマイナス側のノイズ(つまり電流の欠落)が音を濁らせ、余韻を消してしまい音の滑らかさを消しているからです。
真空管アンプは整流回路の最終段にたいていチョークコイルを備えています。チョークは信号の位相を変えますが、音の角をとって耳障りを減らす効果も持ちます(ある意味音を鈍らせている)。これに対して半導体アンプにはチョークコイルは滅多に入れられておらず、音はよりストレートに出てきます。この点がいまだに真空管アンプの方が音がよいと言われている謂れと私は思っています。
しかし、半導体のアンプであっても電流欠落をなくしてやると実に滑らかな音になります。そうしてこそはじめて高解像度のメリットを感じられる音になります。
その証拠に当店のアンプss120やss600Dはどちらも「デジタル臭くなく、真空管アンプのような心地よい音」と言われています。
最近の半導体製品は特性的には真空管を凌駕しています。
電源の改良もせずに音の解像度を上げるのは坂道で息切れしている自転車に大量の荷物を積むのに等しく、全く無理な話です。
電源の電流欠落を修正して初めて安心して高解像度(ハイレゾ)の音声を滑らかな音で楽しむことができます。
電源を正すことは音楽鑑賞の基本中の基本です。
Qobuzなどのハイレゾ配信も増えてます。
半導体アンプも真空管アンプも、まず電源を電流欠損のない正しいものにしてからハイレゾ音源を楽しみませんか?
ss600Dの内部配線をラダー化しました。 ― 2025-02-09
ss600D用としてマルチョウさんにお願いしていたラダー配線が先週届きました。
この土日で3Dプリンタで棚板を作成し、実装を完了しました。
今回のラダー配線は最大16Aの電流を流せるように贅沢な配線材料・構成にしてもらいました。長さもss600Dの内部にピタリと収まるように厳密に指定させていただきました。
以下は、完成して通電したときの最初の感想をマルチョウさんに送信したメール文章そのままです。
======================================
試聴していて、改めて音の純度が向上していることを感じます。
音の気持ちがよくなり、ボーカルのリアリティが劇的に向上しています。
音が落ち着いた、という感じ。
高音から低音まで全てのレンジで音がよりクッキリ明瞭になり自然に体に流れ込んでくる。
定位も、より明瞭になりピアノもバイオリンも実に艶かしい。
聴き始めた時にドキドキする感動がありました。
素晴らしいです。
=======================================
もともとss600Dは解像度が高く、特に大型のカニトランスと大容量第二世代素子セットにより低音域のドライブ能力が素晴らしく、明るく応答速度の高い中高音域と相まって豊かな臨場感を演出しているアンプではあるのですが、その音の品位が格段に向上した感があります。
当店の常用システムはラインケーブルからスピーカーケーブルまで、外部ケーブルはすべてをラダーケーブルで構成してあります。何より音に色をつけないその特質が当店が目指す「疲れない発音、癒される音」によく合うのでそうしてます。ss120を作った時も一時「内部配線をラダーに」と検討したことがあったのですが、アンプが小さすぎてラダー構造が組み込めないことから諦めていました。ss600Dを作った時にはアンプの原価が上がってしまい、これ以上高くしないでリリースしたくて後回しとなりました。本体が大きいためラダーの効果はかなり出るのでは、と思ってはいましたが、これほどとは想定していませんでした。
この土日で3Dプリンタで棚板を作成し、実装を完了しました。
今回のラダー配線は最大16Aの電流を流せるように贅沢な配線材料・構成にしてもらいました。長さもss600Dの内部にピタリと収まるように厳密に指定させていただきました。
以下は、完成して通電したときの最初の感想をマルチョウさんに送信したメール文章そのままです。
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試聴していて、改めて音の純度が向上していることを感じます。
音の気持ちがよくなり、ボーカルのリアリティが劇的に向上しています。
音が落ち着いた、という感じ。
高音から低音まで全てのレンジで音がよりクッキリ明瞭になり自然に体に流れ込んでくる。
定位も、より明瞭になりピアノもバイオリンも実に艶かしい。
聴き始めた時にドキドキする感動がありました。
素晴らしいです。
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もともとss600Dは解像度が高く、特に大型のカニトランスと大容量第二世代素子セットにより低音域のドライブ能力が素晴らしく、明るく応答速度の高い中高音域と相まって豊かな臨場感を演出しているアンプではあるのですが、その音の品位が格段に向上した感があります。
当店の常用システムはラインケーブルからスピーカーケーブルまで、外部ケーブルはすべてをラダーケーブルで構成してあります。何より音に色をつけないその特質が当店が目指す「疲れない発音、癒される音」によく合うのでそうしてます。ss120を作った時も一時「内部配線をラダーに」と検討したことがあったのですが、アンプが小さすぎてラダー構造が組み込めないことから諦めていました。ss600Dを作った時にはアンプの原価が上がってしまい、これ以上高くしないでリリースしたくて後回しとなりました。本体が大きいためラダーの効果はかなり出るのでは、と思ってはいましたが、これほどとは想定していませんでした。
このケーブルの価格は次の通りです。(マルチョウさん価格です)
LTC2P 6000 x 2 =12,000 (機内側ラインケーブル)
LTC2P-BL 14000 x 2 = 28,000(機内側スピーカーケーブル:高負荷用)
合計 40,000.-(税込)
今後ss600Dをご注文いただくお客様は最初からラダーケーブルの実装オプションをご指定いただければこの価格にて実装作業いたします。
後付けでラダーケーブルへの実装替えをご希望の方には作業費として別途5500円(税込)を申し受けます。
ただし、本日時点までにすでにss600Dを納入済みのお客様には手数料無料にて交換作業をいたしますのでどうぞご検討ください。
試験用のプリアンプ ― 2025-02-16
ラダー配線に入れ替えるご注文をいただいて、お客様のss600Dが戻ってきました。
このss600Dにはボリュームがありません。そこで、これを試験するためのプリアンプが欲しくなりました。最低限の機能として音量調整だけは別に用意しないとこの手のパワーアンプの試験はできません。当店にはもともと据え置き型のプリアンプがあって、パワーアンプの確認時にはそれを使っていました。ss600Dの最初の出荷時にもそれを使ったのでしたが、大きくて重たいのでどうしても取り回しが大変です。そこで、試験の現場で使えるようなコンパクトなプリアンプが欲しい、しかも、対象とするss600Dはこれまでの製品にはないほどに音がいいので、それに音を流し込むプリアンプはそれこそ最高の上をいく音が出せるものが欲しい、と思っていました。すくなくとも音源の余韻や伸びを損なうようなプリアンプではss600Dの検査はできません。
中華アンプを手に入れてチューニングしようかとも思いましたが、今回は内容がよくわからない製品を遊びで買って試す暇はありません。密林で買った中華製品はこれまでに何度か不良品で返品したりもしています。
そこで、使っていない在庫品の中から「プリアンプにできそうなもの」を調べたら、、ありました。
SteinMusic製 Julianという管球式バッファアンプに第二世代電源を入れ、リレー式入力切り替えを加えて箱に入れただけのものがありました。これはこれで第二世代電源を入れてあるのでそこそこの音がするのですが、これに細密チューンを追加してさらに化けさせます。さらにボリュームを追加して使い勝手を良くします。
細密チューンでは内蔵しているミニチュア管(2本)のB電源回路にミニLCMと高電圧用CPMを入れました。
このss600Dにはボリュームがありません。そこで、これを試験するためのプリアンプが欲しくなりました。最低限の機能として音量調整だけは別に用意しないとこの手のパワーアンプの試験はできません。当店にはもともと据え置き型のプリアンプがあって、パワーアンプの確認時にはそれを使っていました。ss600Dの最初の出荷時にもそれを使ったのでしたが、大きくて重たいのでどうしても取り回しが大変です。そこで、試験の現場で使えるようなコンパクトなプリアンプが欲しい、しかも、対象とするss600Dはこれまでの製品にはないほどに音がいいので、それに音を流し込むプリアンプはそれこそ最高の上をいく音が出せるものが欲しい、と思っていました。すくなくとも音源の余韻や伸びを損なうようなプリアンプではss600Dの検査はできません。
中華アンプを手に入れてチューニングしようかとも思いましたが、今回は内容がよくわからない製品を遊びで買って試す暇はありません。密林で買った中華製品はこれまでに何度か不良品で返品したりもしています。
そこで、使っていない在庫品の中から「プリアンプにできそうなもの」を調べたら、、ありました。
SteinMusic製 Julianという管球式バッファアンプに第二世代電源を入れ、リレー式入力切り替えを加えて箱に入れただけのものがありました。これはこれで第二世代電源を入れてあるのでそこそこの音がするのですが、これに細密チューンを追加してさらに化けさせます。さらにボリュームを追加して使い勝手を良くします。
細密チューンでは内蔵しているミニチュア管(2本)のB電源回路にミニLCMと高電圧用CPMを入れました。

右側にボリュームと電源スイッチ、左側に入力切替スイッチです。ボリュームの位置がイマイチなのですが、ここしか空いてなかったので仕方ありません。
完成は夕方になってしまいましたが、ss600Dと繋いで鳴らした音は抜群でした。この状態でお客様のs600Dの詳細点検を実施し、問題ないことを確認してからスピーカ配線と入力配線を外して配線載せ替えの準備をしました。あとはラダーケーブルの到着を待つばかり・・・
完成は夕方になってしまいましたが、ss600Dと繋いで鳴らした音は抜群でした。この状態でお客様のs600Dの詳細点検を実施し、問題ないことを確認してからスピーカ配線と入力配線を外して配線載せ替えの準備をしました。あとはラダーケーブルの到着を待つばかり・・・
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