最近の問い合わせと波形観測結果など2024-06-16

MJ誌の夏号に当店のADを掲載しました。
当店のメールアドレスばかりでなく、私の携帯電話番号も載せてあるためか、いろんな電話がかかってきます。
その中でちょっと説明に困ったのが、「うちのアンプは低音や高音が伸びないのだがお宅にチューニングしてもらうと出るようになるのか」といったような内容です。
ホームページにも書いていますが、当店のチューニングは機器の電源を改善することで音の解像度と純度を高めることです。それの結果として、これまで濁っていて聞こえなかった最高音域や最低音域が明瞭となることはあるでしょうけど、再生機器本来が持っている周波数特性や音のキャラクタを変えるものではありませんので、お客様が思っていらっしゃるような「周波数範囲の拡大」はできるとは言えないです。
オーディオの音の良さをどうしても周波数特性でだけ評価しようとする方々が多くて、ちょっとびっくりしちゃいますね。当店のチューニングは電源のチューニング。。というか、電源を本来の「電流欠損のない」電源にするというチューニングです。そうやって機器が持つ本来の音を再生できるようにするのです。

第二世代電源がなぜ音が良いかの証拠を、測定波形でご覧に入れましょう。
スイッチング電源で使うことが前提の中華製ヘッドホンアンプがあります。
これの電源入力ラインにDALEの無誘導抵抗(5オーム/5W)を直列に入れて、その両端の電圧波形をとります。外から入れるのはDC12Vの「ACアダプタ(スイッチング電源)」と、私が「第二世代電源で構成した直流電源」、そして最後に、「ACアダプタの先にFxCurrentを追加」した電源です。
これが測定方法です。白いワニクリップはアース・グランドです。微小電圧を測定するため外部からのノイズを極力受けないように測定系をグランドに落としています。左下から来ている黒いラインの先には受けコネクタをつけてあり、ACアダプタ出力と第二世代電源出力を差し替えられるようにしています。測定機器はHANTEKの安いデジタルストレージオシロですが、プローブだけは高級品(テクトロニクス製:TDS460付属品)です。これを使わないとゼロレベルが安定しませんでした。

以下、測定波形を示します(波形はクリックすると拡大もできます)
これが「ACアダプタ(12スイッチング電源)から給電」した波形です。ノイズが全体に乗ってますが、大事なところは波形そのものが時間軸に対してかなり粗密のばらつきがある(要はスカスカ)ということです。これは流入電流に欠損が生じていることを示しています。

次に示す「第二世代電源からの給電」と比べてみてください。
二つの波形のレンジは高さも時間軸も一緒です。第二世代電源では時間軸に対して非常に密にならんでいて、きちんと電圧レベル(つまり流入電流)がとぎれなく確保されていることがわかります。

最後に、ACアダプタの先にFixCurrent5521を繋いで測定した波形です。
ノイズレベルは第二世代電源ほど小さくなりませんが時間軸方向の密度はほぼ第二世代電源と同じくらいに緻密に並んでいます。これがFixCurrent5521の効果です。
でもやっぱり第二世代電源にはかなわないですよね。

全てのオーディオ機器は第二世代電源で供給してやらないと機器本来の音が出ませんし、あるはずの音の滑かさは出てきません。