卵の応用例 ― 2025-05-20
海外出張を往復していた頃、11時間も続く機内のジェット音を遮断するために、バッテリー容量の大きなブルーツゥースヘッドホンを使っていた。ソニーのWH-1000XM2という機種で、10時間連続使用可能なリチウムイオンバッテリーと強力なノイズ・キャンセル機能もついていた。
これを使うとゴーッというジェット音がかなり緩和されることから、着陸した時の疲れが全然違う。音楽をかけなくても電源さえいれればノイキャンは有効になるので、頻繁にドイツを往復していた当時の私にはかなり役に立っていた。
その後ほとんど使ってなかったのだが、
スピーカーへの逆起電圧の悪影響をキャンセルする素子を開発してから、いろいろなところにあるスピーカーに試してみたくなった。「電流欠損のない電源であること」が条件になるのだが、リチウムイオンバッテリーではどうだろうか、と確かめたくなった。
例の卵であるが、小型のものを作っても重さもあるし見てくれも取り扱いもよくない。ただ、音は抜群によくなった。
それまで頭の中心に寄っていた音が周囲に広がり、音の波紋を感じるとともに広さを感じる。よりクリアにもなった。病みつきになった。これで、バッテリー電源で駆動されるオーディオのスピーカーにも有効であることがわかった。
で、次に、カーオーディオ。
私の車のアンプ電源には大容量のLCM&CPMを入れてあり、そこそこの音を出せている。中高音スピーカーはBOSE純正を取り外してFOSTEXのフルレンジに交換してあり、ドロドロとやかましいウーハーには直列抵抗を入れてバランスを取ってある。
とりあえずFOSTEXの配線にだけ入れた。結果は大正解。高音域がすっかり明瞭になりテーラースウィフトの歌詞が完全に聞き取れる。
オーディオマニアでも、カーオーディオの電源を正しい直流に改善してる人がどれだけいるかわからないが、車用ならアンプ内蔵用を応用することで卵も作れそうな気がする。商品化できるかも。
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