NS-3MxをAlpair5Gと合わせて2Way化 ― 2025-09-23
ガラスコーンスピーカーをツィータとして追加
2025-09-25 更新
2025-10-02 更新
Alpair5Gという8cmのガラスコーンスピーカーを作った際に、その中高音の解像度の高さと響きの美しさが印象に残っていた。その反面、低音はほとんど出ないのだが。
1セットめのAlpair5Gは、友人宅に行って帰ってきそうにない。そのため新たにもう1セット作成した。その1セットがお客様への貸出先から戻ったので、スピーカーの新たな構成を試したくなった。Alpair5GをツィータとしてNS-3Mxに追加するというトライアルである。
ウチの机上スピーカーはチューニング済みのNS-3Mxであり、内部配線材と抵抗、コンデンサを高品質化しただけで以前よりは高音域に伸びが出ていたのであるが、何よりこれの内蔵ネットワークにはコイルが入っていてSPMDの効果がやや不足していた。それを改善したかったことと、さらに澄んだ高音と余韻が欲しくて、色々トライしてなんとかAlpair5Gをツィータとして追加して2Way化できたのでそのレポート。
まず前提として、ボックスに入れたAlpair5Gはその中高音の美しさから貸し出し機としても使っており、そのためそれなしでNS-3Mx単独でも使える状態で2Way化できないかと検討した。つまり、2Way化した際に必要となる周波数分解回路を箱の外に出すこととしたのである。SteinMusicのバナナプラグは何段にも重ねて使用できるのでその機能を応用した。下の写真はNS-3Mxの背面端子でスピーカーラインと、Alpair5Gへの分岐配線を重ねて接続している状態。
最初にやったことは、まずAlpair5G側の分担周波数を8〜10KHz以上ぐらいとしてフィルムコンデンサ2.2ufを入れ、ゲイン調整のために5.2オームをAlpair5Gのスピーカーラインに直列に入れた。これらは何度も試聴を繰り返してカット・アンド・トライの結果である。
この状態でNS-3Mxとパラにして試聴してみた。
このままだとやはり上・下スピーカーの音域のぶつかり合いがあり、中高音域で音に濁りがでた、これはAlpair5Gの位相を反転しても改善されなかった。そこでNS-3Mxの入り口に10uF/6KVをパラに追加してローパスフィルタを構成し、NS-3Mx側の中高音を減衰させた。
写真はこれらのフィルター回路を外部にぶら下げた状態のSP背面である。
SteinMusic製のベリリウムカッパー製バナナプラグで、NS-3Mxの背面には大きなフィルムコンとパラ配線を重ねて接続している、
さらに、Alpair5Gにだけ個別にSPMD-6Fx2を取り付けた。これでより純度が上がった。

これでやっと上から下まで濁りなく、さらに高音部の解像度と情報量が改善されてSPMDの効果も抜群に働き、滑らかな余韻と臨場感に包まれている。良い音。
今日はRadikoでBayFM78.0のINTER-EXPRESS Hour.2を聴いている。フィニアス・オコネル(ビリー・アイリッシュの兄)の素敵な曲に包まれる臨場感も最高だが、アナウンサー門脇知子さんの声のリアル感がまた、堪らない。
優秀なユニットを、手持ちの部品で組み合わせるだけでこれだけの音が出せた。最高!
二日聴いてやはり訂正。。。(2025/09/25)
低音を負担させたNS-3Mzに10μFをパラったのは流石に大きかった。
低音の音の枠の部分が聞こえなくて、、要は中低音部が抜けた感じがあった。そのため再度コンデンサを調整して2μF(フィルムがなかったので積層セラミック)に交換した。
これで中低音部の抜けはなくなった。にじみもないのでまずはこの状態でまたしばらく聴いてみる。
さらに1週間聞いて、改めて調整。(2025/10/02)
どうも我が家のメイン・スピーカであるブリロンと比ると中高音域が出過ぎ。あまりに気持ちの良い中高音なので出過ぎで鳴らしても全く耳障りがなく心地よいため気がつかなかった。今日ブリロンと比較してみて改めて出過ぎと思った。そのため現在入れてある直列抵抗を試聴しながら上げていった。。+10Ω、つまり15Ωでブリロンの音圧とほぼ並んだ。やはりガラスコーンは音圧が高いんだな。
ビリー・アイリッシュが生々しくて、なんと色ッポ(^^;
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