コネクタの悩み ― 2024-08-28
当店のブログを見た複数の方から、中華製デジタルアンプ用の電源を作って欲しいという、ご依頼をいただいております。
ぜひ提供したいのですが、ここに大きな悩みがあります。
中華製に使われている5521、5525というコネクタは日本では定格電流が2Aまでと定められており、メーカー側もその規格で作っています。そのため抜き差ししやすという便利さの反面、接触不良で過熱しやすいという危険もはらんでいます。
特注カニトランスと第二世代電源で私が構成した電源は定格6A、最大8Aまで流せる電源です。通常の音量での豊かな臨場感の再生にはこの位の余力が必要です。
大きな電流を流せる5521を探したら、日本ではなくて中華製で3A定格ののものがありました。購入してみましたが、抜き差しが素手ではできないほどに硬く、しかも抜き差しするたびに差し込み側に強めの傷が付きます。これは使い物になりません。
ですから当店では中華製パワーアンプのコネクタに合わせた電源ユニットは提供できません。
当店では通常このような用途には七星や三和コネクタ研究所の、ネジ固定式の定格5Aや7Aというコネクタを使っています。この2社は日本にある世界的なコネクタメーカーです。
ただこれらの大電流コネクタはそれなりに高価です。
今回私がデジタルパワーアンプ1号機を計画したときにも、電源ボックスを分けてコネクタ接続にしようかと検討しましたが、レセプタクルとコネクタを合わせた価格がデジタルアンプ基板の価格と同じか近い値になってしまうため、汎用電源として構成することをあきらめ、ケースを少し大きめにしてワンボックス内にした、という事情があります。
同じケース内であれば太いケーブルも使えますし、コネクタの不安も無く、間違いなく良い音を保証できます。
是非パワーアンプの製作・購入をご検討下さい。
当店ではカニトランスと第二世代電源、ミュート回路、ケースの機械加工、配線、組み立てを含めてデジタルパワーアンプ1号機同等品を完成製品としての販売を計画しております。
注文生産で価格は税込12万円以下を予定しております。
よろしくお願い致します。
info@practsoundsystem.jp
https://practsoundsystem.jp
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