細密チューンがなぜ必要か と ss600Dの背面パネルなど2024-12-08

これまで私はいろんな装置の電源の第二世代電源化チューニングをいくつも受けてやってきておりますが、その中で、装置によって第二世代化の改善度合いに差があることが気になっていました。
つまり、先日やったような管球アンプの改善度合いはとても明瞭で高い効果があるのですが、DACやCDPあるいは最近のマルチプレーヤなど、それらは電源部に第二世代を入れて確かに効果はあっても、管球アンプやトランジスタアンプへの実装のような劇的な効果が感じられないのです。
これがずっと不思議でした。

それが今回、マイクロDACをいろいろチューンしていてだいたい理由が見えてきました。
DACもCDPもマルチプレーヤーも同じ装置の中にデジタル回路がはいっています。デジタル
回路のノイズはクロックを含めてアナログ回路には毒にしかなりません。もちろんデジタルのノイズはデジタル回路そのものに対しても動作タイミングを乱す根源でもあります。

管球アンプやトランジスタアンプへの第二世代電源の実装では増幅素子に供給される電源に直接第二世代電源を供給できるのに対して、デジタル回路を同一機器内にもつ装置のアナログ回路では、デジタル回路からの避け得ないノイズにさらされているため電源部だけを第二世代化しても改善されない部分が残るということがわかったのです。

マイクロDACにてオペアンプやDACチップなど、アナログ再生素子にミニLCMとミニCPMで直接電源の改善をしてやってその効果の高さが劇的であったことで原因がわかりました。これまで、デジタル回路からの劣悪なノイズでアナログ再生回路はちゃんと動作させられていなかったということです。

デジタル回路を内部にもつ装置では音に関する主要素子への電源の細密チューンが必要なのです。それをすると、各素子が最高のパフォーマンスを発揮するようになり、解像度と
スピード感とがいずれも2ランク以上改善されます。

当店の試聴用セットにいれてあるマイクロDACも、ss120も細密チューンをいれてあります。当店のメインDACも細密チューンで生まれ変わりました。
試聴セットは本日戻りました。
ご興味をお持ちの方はどうぞ試聴セットのお貸し出しをお申し込みください。

ss600Dの背面パネルができあがりました。
ss600D 背面パネル
XLRはリヒテンシュタイン・ノイトリック製
スピーカバインディングは国産最高品質、寺田エンジニアリング製
SP-20(無酸素銅削り出し。下地無し直純金メッキ、もちろん非磁性)
最高の音にすべく各部の部品にも拘っています。
600VAのカニトランスも入荷しています。
今週ようやく電源基板が入荷しますので組み立てを始めます。
なんとかクリスマスの間に合わせたい。。。