パワーアンプキットの価格について2024-10-01


8月以来、パワーアンプキットの発売に向けて様々な準備作業をしてきました。
その中で、最も大きかったのは音圧バランスの調整です。
このアンプ、データ的にもひずみが極端に少なく実にクリアな音が出るのですが、小型アンプにまとめていることもあってやや低音側が軽めに聞こえる部分があるようです。
最高の音圧バランスになるように、コンデンサの交換や電源ラインの配線を換えたり、その他各部の材質・構成にも拘って音を詰めてきました。特に第二世代電源素子については、100Wをフルに出せるアンプとして提供するには当初のB24A22HV2ではやはり力不足でした(もともと50Wモノラルアンプに使っていた素子でした)。そこで出川先生がB24Aと同じ設置面積でB100A06HV2という新たな素子を開発して下さいました。これを聴いてみたら明らかに低音域の余裕が変わりましたのでこれを採用しました。さらに、電源基板やミュート回路を基板化して品質の安定化を計りました。
これらを盛り込んだところ、当初の10万円という価格には全く収まらなくなってきました。

第二世代電源とカニトランスの組み合わせの素晴らしさをご存知ない皆様方に、手軽に第二世代電源の良さを味わっていただけるように低価格で提供しようとしていますが、出しても赤字となる商品では当店でも販売できません。それに、できるだけたくさんの方々に音に満足していただくことも大事なことと考え、やむなく価格を上げてより良い音を提供することにしました。

発売は近く当店のホームページに内部写真を含めて正式発表しますが、10月中旬を予定しており販売価格は次の通りとなります。
当店はこの年末で開店25年を迎えます。その記念販売を致します。
パワーアンプキット ss120  (電源ケーブルは付属しません)
  定価 150,000円(税込165,000円)
創業25年記念販売 2024年内は
  販売価格 125,000円 (税込 137,500円)

また、当店のブログを御覧になり9月中にご予約いただいたお客様にはお約束通り(9月5日のブログに記載された通り)100,000円(税込110,000円)にて販売いたします。

いずれも送料は国内どこでも当店で負担いたします。
通常の使用において納入後5年間は動作を保証致します。

よろしくお願いいたします。
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Ibarakiken Hitachishi
Suwacho 6-2-6  316-0001Japan
+81(0)90-3452-0279
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パワーアンプキットを発売しました。2024-10-13

ようやく準備が整い、デジタルアンプキット ss120 Kit の出荷を始めます。
9月末までにご注文いただけた方には明日中に発送いたします。

今後ご注文いただける方も、年内は特別価格にて提供いたしますのでご検討ください。
なお、この製品、当方の都合により発送は週末だけに限らせていただきます。

ホームページにも発売をアナウンスしました。完成品の外形写真と内部写真ものせておりますのでご参照ください。
キットのページの右欄に表示している写真はクリックして拡大できます。

このアンプの音には絶対の自信があります。
A&Rラボの出川先生にも1台明日納入します。

みなさま,お待たせいたしました。

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ss120の構成を改訂します。2024-10-17


ss120 Kit を改定します。

ご要望があり先に出荷開始してしまいましたが、続けていた改善が2件完了しまして、
装置の構成を一部改訂します。

その1.
採用したデジタルボードそれ自体音は良いのですが、例えばボリュームゼロで電源を入れた際のバックグラウンドノイズ(サーという音)がやや耳障りでした。
波形をみるとデジタルアンプの点呼周波数(約450KHz:左右微妙に違うためその差がノイズに聞こえるらしい)と諦めていたのですが、それにしてもテキサス・インスツルメントがハイエンドオーディオ用として出しているチップの割にはノイズレベルが高いと不思議でした。
入力側のボリュームレベルを変えてもこのレベルは変わらないので、どうやらパワーアンプ後段のフィルター回路に問題がありそうと調べました。その結果、フィルターに使われているコイルがTI社推奨の値になっていおらずかなり小さな値のものが使われていることが判明しました。これではフィター減衰がかなりオミットされています。
これを正規の値に変更すると、バックグラウンドノイズはハイエンドにふさわしいレベルにまで低減されました。これなら机の上にスピーカを置くようなニアフィールドでも気になりません。

その2.
このボード、標準では入力段の回路にTL072というJFET入力のオペアンプが使われております。これはこれでなかなか優秀な素子ではあるのですが、さらに音の忠実度を上げるためにオペアンプをMuseに交換して今、視聴しています。臨場感がかなり改善されます。Muse01にするかMuse02にするか数日中に結論を出します。(比較試聴の結果Muse02としました。)

本日時点でこのアンプまだ数台しか納入しておりませんが、お客様には全員の方に着払いでアンプの返送を依頼しております。今回はこちらで無料で改善を施してお返しいたします。

ss120改定後の音をお楽しみください。



ss120と当店の再生環境など2024-10-19

いやしかし、これほど良い音で鳴るとは。。

正直、自分が作ったアンプでこれほどの音が出るとは思っていませんでした。
今はメインシステムのプリに繋いで、これまでのDuoのバイアンプシステムではなくこのアンプ1台で聴いていますが実に気持ちが良い音です。からだにスッと入ってくる音。
BGMで静かに流しながらの作業でも全く気が散りませんし、音量を上げてじっくり聴いても映画を見ても没入感が抜群で居心地がいい。最高の癒しの音です。
やはりハイエンド用のデジタルチップに、カニトランスとよく選択された第二世代電源、入力段へのMuse02の搭載、それに各フィルターを最適化することで、これほどの音ができるのですね。まさにベストな組み合わせでした。

自作オーディオにこだわってきましたが、ついに、誰にも負けない音になったかと。。。。手前味噌ですみません。
でもホントに良い音です。
ぜひ皆様にも包まれるこの感覚を味わっていただきたい。
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ご参考までに、次の写真は我が家でss120をメインシステム上で鳴らしているところです。
左側の一番上にあるのがss120で、この下の2台がDuoのバイアンプシステムですがこれらは電源を切ってあります。音源は右側にあるMacBookProで、これに入れたWindows11上にTuneBrowser(ライセンス済)を入れてライブラリ管理していて、そこからそのふたつ下に見える自作DACとその上の自作プリアンプを介してss120に入れています。Mac以外は全て第二世代電源で駆動しています。

当店のシステム中心部

MacBookProからDacまでのUSBインターフェースにはSteinMusic製のINLINE-USBと、試作過程で作ったFixCurrentUSB(試作品)を経由して接続しています。下の写真で、ss120のボリュームの上あたりに見えているのがInline-USBで、その右側にあるのがFixCurrentの試作品です。この試作品は今は出川先生により製品化されています。Inline-USBは音楽信号を浄化するもの、FixCurrentUSBはUSBラインの電源を浄化するものです。繋ぐ順番はどちらでもいいですが、どちらもできれば本来はDACの近傍に繋いだ方がいいです。我が家では装置背面に余裕がないのでこうしてます。

USBインターフェースの改善要素

DACとプリアンプ間、プリアンプとss120間の2組のRCAケーブルとss120からBrilon1.0SLEまでのスピーカーケーブルはすべてラダーケーブルです。
全て音の純度と余韻と臨場感にこだわった構成です。






ss120の貸し出しについて2024-10-24

s120は音が良いとご評価をいただいておりますが、ss120自体が情報を加算できるわけではありません。ボリュームが付いているのでプリアンプやDAC、チューナなど何にでも繋ぐことはできるのですが、そういう上流側の装置から音の情報として余韻が流れてこないことにはss120が自分でそこに余韻を加えることはできないのです。

つまり、ss120の音のなめらかさや豊かな余韻を感じていただくためには、ソース側にもそれなりのしっかりした(第二世代のような)電源のある装置をつないで、そこから全ての音楽情報を流し込んでいただかないといけないのです。

以前、ss120よりずっと小さなパワーアンプを第二世代電源と普通電源とをスイッチで切り替えられるようにして試聴用に貸し出した事がありました。当店ではありありとその差が聞き分けられたのですが、試聴されたかたがたの評価は決して良い物ではありませんでした。曰く『あまり変わらない』『思った程良くない』などです。
なぜ?、と最初は不思議でした。しかしよく考えたら、『普通電源の装置』につないでも余韻が出ないのは当然のこと、つまり、上流部に第二世代電源を持たないお客様のシステムでは上流装置の中で本来の音の情報がすでに失われた状態であったことに気がつきました。これでは当店のパワーアンプを正しく評価していただくことはできません。

そうであれば、情報の欠損を生じにくい上流側と組み合わせたセットでお貸し出しする他ないのでは、ということで次のような内容で考えています。

最近はロスレスやハイレゾでのネット配信が増えてますし、音楽や映像をスマホやパソコンで楽しまれる人も、私を含めて増えてきていると思います。では、スマホやパソコンのUSB出力をできる限り情報の消失が生じ無いようにチューンしたDACに入れてから、それをss120に入れてやれば素晴らしい音の確認ができます。


ですから、チューニング済みDACとUSB-PD FixCurrent+CPMsp とss120の3点セットをお貸し出しするのがベストだと思います。

店主の提案システム

写真は余韻も滑らかさも十分な音のオーディオシステムを手軽に構築する場合の構成例で、当店からの提案です。ハイ・コストバフォーマンスです。スピーカーは2000年頃のリア用ですが、最初のスピーカはこんなものでもいいのです。ソースとアンプがしっかりしていれば十分に余韻も滑らかさも味わえます。
音の良いチップを積んだマイクロDACに当店独自のチューニングを加え、それをUSB-FixCurrentを経由してスマホやパソコンと繋ぐ。そのDACの出力をss120経由でスピーカーから音を出す。
この中のスピーカーとスマホを除いた部分をお貸し出ししようとしており、現在その準備をしておりますが、今はマイクロDACの選択に時間がかかっています。

いずれにしても、
今しばらくお待ちください。


余談
ちなみに、なぜわざわざマイクロDACに当店の手を入れるかというと、安い中華製のマイクロDACは買った状態では音が酷くて聴けたもじゃないからです。せっかく旭化成やシーラスの音の良いチップを搭載していてもデジタル回路のノイズ対策や電源がダメダメだからまともな音がでません。こんな使い方ではチップメーカーも可哀想ですよね。