スイッチング電源へのFixCurrentnの効果 ― 2025-04-07
まずはデジタル・ストレージ・オシロ(DSO)の改善
昨年購入した安物のDSOの波形には内部からと思われるノイズがのっていてどの波形もノイズだらけでした。
大陸製のDSOを買ったのが失敗でしたが、中を開けてみたら小さな見るからに安物のスイッチング電源で給電されていました。計測器にこんな電源ではまともな測定ができない、、が、まぁ大陸性の安物だから仕方ない。
仕方がないのでスイッチング電源の1次整流回路を第二世代電源と交換し、出力側にはFixCurrentと同等の回路をいれて、さらにフェライトフィルタ等を入れてノイズ対策をしました。
それでやっとまともな波形がとれるようになったので早速FixCurrentの効果がわかるデータをとってみることにしました。
我が家のネットワーク機器はすべて第二世代電源から給電していますが、それを作ったときにLANスイッチから取り外した9VのACアダプタ(スイッチング電源)を測定対象とします。
このACアダプタの出口にDALEの10W225オームの抵抗を入れて負荷とし、その両端で電圧波形を測定します。
回路は次の通り。このページの画像はすべてクリックで拡大表示できます。
写真の上部中心にある黒い物体がACアダプタで、そこから出た電圧ラインに抵抗をいれて、その抵抗の両端からテスターとDSOを繋いで電圧値と電圧波形を取得します。
まずは抵抗を直接つないだときの波形です。スイッチング電源はこれが普通です。
盛大にスイッチングノイズを発生しているのがわかります。50mV/divのデータですので大体150mV程度のパルス性のノイズが乗っているのがわかります。
次の画像は同じ波形の 横軸解像度を20倍に上げて詳しく見たものです。
だいたい13.3KHzの一定周波数のノイズがのっていることがわかります。明らかにスイッチングノイズです。
次は出力ラインFicxにFixCurrentを経由して抵抗を繋ぎました。
そのときの波形です。
パルス性のノイズがほぼ100%なくなっているのがわかります。
これほど明確にノイズを削減できるのはFixCurrentだからです。
同じく横軸解像度を20倍にあげてみましたが、綺麗なものです。
オーディオファンの中には「スイッチング電源大好き!」という人がいます。「音の立ち上がりがいいので好きだ」とも言います。スイッチング電源は確かに立ち上がりは悪くありません。ですが、ノイズ対策を適切にやらないと激しいパルスノイズがのって耳障りになっている音を聞くことになります。立ち上がりが鋭い分、ノイズと相まって耳にも刺激的に響きます。それを「元気のいい音」と間違っています。疲れる音ですよね。当店はそういう音を聞きたくはありません。そんなノイズのない、滑らかな音の音楽に包まれて癒されてください。そのためにはスイッチング電源にはFixCurrentを入れてください。それで満足できなければ電源を第二世代電源に改造しましょう。真に癒されるおとになります。
今回は、測定がまともになったDSOのお試しで波形を観測してみました。
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