シングルワイヤに戻してTubeプリのOHを開始 ― 2023-03-30
物作り付きというのは、常に何かをいじってないと落ち着かないものだ、とつくづく思う。
十分に良い音で鳴っている愛用システムだが、そういえば、試験機器も兼ねて作ったプリアンプ(128ATT+ Julian+ Swing、増幅は全て真空管+第二世代電源:入出力はリレー選択式)の内部配線が何度も追加・改造・変更・修正をやっているためごちゃごちゃになっている。最近の改造では少しノイズも乗っている様子なので、そろそろ全面的に見直しをしようと、まずはシステムから取り外して分解した。
しかしこれをやるとプリがないので音が聞けなくなるのは困る。そこで、結局バイアンプのトライアルまでやって使っていないPMA1500Rに目をつけ、これにはプリ・アウトがあるのでこれを使おうと、スピーカをシングルワイヤに戻して次のように繋いだ。
[Source]=> PMR1500R => Duo x 2 => Brilon
素直に良い音だ。
そういえばDENONのこのアンプ、単独で鳴らすかバイアンプで使うかしか試しておらず、この構成でDuoと組み合わせることはやってなかった。パワーアンプとしてはやや力不足だけど、プリとしてだけ使うのであればかなり良い音がしている。第二世代入れて正解だった。
分解中のプリが完成したら、良く比べてみよう。。。
SteinMusicの室内音響技術 ― 2023-02-25
量子物理学を応用したSteinMusicのHarmonizerを使った音響技術がアメリカのオーディオ愛好家団体が主催する年間アワードで「イノベーションアワード」受賞した。30年の歴史ある米国のこの賞において外国人(社長のHolger Steinはドイツ人)が受賞するのは初めてとのこと。
うちには10年ほど前にHarmonizer開発当初のH1というサンプルが届いていたが、当時の日本のオーディオ環境に合うかどうかわからなかったのと、私が本業の出張で頻繁に不在したためろくに評価もしないままにしておいてしまった。
Holger Steinの受賞を機に製品をあらためて見直してみたら、なんとすでにSteinMusicでは欧米のコンサートホールや録音スタジオなどでこのシステムを納入していて、その功績を讃えられての受賞だったものであった。
欧米のコンサートホールにも採用されている。その一部の実施例。
バレンシアのコンサートホール
パラオデレザールレイナソフィア
40個のHpro と40個の BSproをコンサートホールに設置
SteinMusicのRoom Accoustic Systemを全面採用

ハンブルク・シンフォニー・オーケストラ
コンサートホールに SteinMusicのRoom Accoustic Systemを採用

ハリウッドの録音スタジオ
West lake Studio
バーバラ・ストライザンドのマスタリング録音に
SteinMusicのRoom Accoustic Systemを採用

当店でも本格的に販売を開始しようかと思う。
しかし円安で全てが高価。
困ったもんだ。。
45年前のAMP、YAMAHA製C-2とB-2を預かりました ― 2023-02-16
「C-2の電源は入るがガリ音が酷い」のと、「B-2は音が出ない」とのこと。
チューニングではなくとりあえず音が出るようにだけしてくれとのご要望。
「修理」は普通はお受けしないのですが大先輩ですのでお断りする訳にはいきません。
見たら、アンプ回路はそれぞれしっかりしたもので、音も太めで良いアンプです。
ただ、入出力回路のスイッチ、ボリューム類が全て接触不良を起こしていました。
まずB-2ですが、パワーアンプのくせに入力2系統、出力2系統の切り替えや出力調整用のボリュームがあり、さらに当時はDC構成が珍しかったためと思うのですが、入力のカップリング特性をDC/ACに切り替えるスイッチまでが入っていて、それら全てのスイッチが接触不良(接触不安定)を起こしていました。C-2のボリュームのガリは大したことないのですが、B-2と繋いで使った時に、B-2側の回路が刺激されて最大ボリュームに近いガリを発生させていました。
つまりB-2は音が出ない状態と音が左右バラバラのタイミングで接・断を繰り返していたことで大きなガリ音になっていました。
これらのスイッチは全て基板直付けのスライドスイッチであり、同等品の入手はまず無理。そこで、本来のパワーアンプの機能に徹底させることにしました。つまり接点類を全てバイパス配線で短絡し、一つの状態だけに固定することで「通電すれば音が確実に出る」状態まで戻しました。
もちろん、スライドスイッチが万が一操作された場合にも動作異常を来さないように、使用回路以外の選択肢はパタンをカットして無効にしました。
C-2はメインのロータリースイッチの接触が酷くて、AUXやTuner入力位置などはロータリースイッチを手で微妙にずらして位置合わせをしないとONにならない状態でした。その場所で手を離すと片チャンだけ音が出たり切れたりしてました。この他のミュートやサブソニックフィルタなどはターンスイッチなのでB-2と同じように固定化できるのですが、ロータリスイッチだけは交換しなければなりません。
調べたら極薄のボディに納めるため松下電工製の小さな箱型ロータリスイッチを、長いクランク・シャフト経由でフロントパネルから接続していました。当店の在庫を調べたら、なんとか収まりそうな円形ロータリスイッチがありましたので、取り付け穴を加工してなんとか交換しました。
これらの改修で確実に音が出るようになりました。B-2の出力ボリュームを最大位置で固定することで、C-2の常用使用位置をガリの出る場所より下で使えるように逃げてガリが出ないようにも工夫しました。
ほんとに太めで良い音です。
これに第二世代電源を入れれば本当に見違えるのに。。。
先輩は音にこだわりがないので仕方ないですね。
25年前のプリメインアンプ ― 2023-02-10
25年前のアンプを入手しました。DENON の PMR1500Rです。
人から譲られたものですので、自分で好きにチューニングできます。
薄いボディに70Wx2chの出力を押し込んだプリメインアンプです。DENON独自のUHC-MOSを採用したとあり、増幅素子に大量の電流を流せる回路になっているはずです。ところが、二つ搭載された電源トランスは左・右のチャネル用ではなくプラス・マイナス用の構成であり、整流回路はショットキーバリヤのブリッジが1回路だけでした。これでは見るからに低域の力不足が気になります。
実際音も綺麗に伸びてはいますが、厚みが足りません。これをこのまままずは第二世代に置き換ええてみてどこまで良くなるか。。。で、やってみました。BC1個とCPM2個、LCM2個を実装して試聴してみました。
コンデンサはメインコンデンサに8200μFがついていましたが、それをメインとサブコンに分けて合計7000μFとしました。
出てきた音は、、うーん良い音だ。中高音は余韻が出て実に美しく響いてます。これは当店の常用にしてもいいかもです。ただ、やはりどうしても低音が少し力不足です。もう少し豊かさが欲しい。ここをどうするか、ボディが小さいのでこのままではカニトランス2個は入らないし、、まぁ凝った作りの電源回路も1回路しかないのでここまでですかね。
Mac emacs PostSrcipt印刷 日本語文字化け対策 ― 2023-01-22
Machine : MacBookPro (2019)
OS Ventura 13.1
Install
emacs 28.2
TexShop 5.10
Printer CANON G5030
OS Ventura 13.1
Install
emacs 28.2
TexShop 5.10
Printer CANON G5030
emacsから印刷する際に、postscriptを指定すると日本語が文字化けしてました。
長めのソースを印刷する場合など、emacsが色付けしてくれているそのままを印刷できると読みやすくて嬉しいのです。
ネットを見たら悩んでいる人は多いらしく、いろんな記述がありましたが、印刷がモノクロだったり、結局文字化けがあったりで私の環境ではなかなか上手くいきませんでした。
ns-printなら文字化けしないのですが、フォントが大きくてその分紙の無駄が多いし、何より美しくありません。
(ps-print-buffer)や(ps-spool-buffer)してからの(ps-despool)なども試したのですが、全て印刷出力のところで文字化けしてしまいます。
なんとかたった一つだけ、次の手順で処理すれば文字化けせずに美しい印刷ができました。
M-x ps-spool-buffer-with-faces とやって、できた*PostScript*というバッファに移動し、そのバッファに名前をつけて保存し、それをTexShop付属のps2pdfにてPDF化してから印刷するという手順です。
この一連の処理をショートカットキーに登録して呼び出せるようにしました。
https://club.jidaikobo.com/knowledge/129.html <--このサイトの記述を参考にさせてもらいました。時代工房さんの2013年頃の記述ですが、2023現在は途中のフォントの設定は不要になっています。
最後の部分に記載されていたemacs-lispのソースを流用させていただきました。
.emacs.d/init.el に次の記述を入れました。
(global-set-key (kbd-"s-P")
(lambda ()
(interactive)
(when (and
(yes-or-no "PSprint current buffer?")
(or
(<== (length (buffer-string)) 25000)
(and (> (length (buffer-string)) 25000)
(yes-or-no "Buffer is large. It'd use lots of paper. Still do it?"))))
(ps-spool-buffer-with-faces)
;; (sleep-for 3.0)
(set-buffer "*PostScript*")
(write-file "psprint.ps")
(shell-command-to-string
(mapconcat #'shell-quote-argument
(list "ps2pdf" "psprint.ps") " "))
(mapconcat #'shell-quote-argument
(list "lpr" "psprint.pdf") " "))
)))
(setq ps-paper-type 'a4small)
[Shift]+[Command]+[P]キーでインタラクティブにpostscriptでカラー印刷します。
編集しているファイルと同じフォルダーにpsprint.ps とpsprint.pdfという二つのファイルが作成されます。psprint.pdf がプリンタに送っている本体ですので、必要な場合は名前を変えて保存しておいてください。
途中の行にある3秒スリープはコメントアウトしてありますが、大きなファイルを印刷する場合に必要かと思って残しています。私の環境では25Kbyteまでやってみて不要でした。
最後の行は、印刷サイズでa4を指定すると何故かヘッダ上部が欠けて印刷されていたので、a4smallにしてみたらいい具合におさまりました。私の環境だけかもしれませんので不要でしたら入れなくていいです。
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