Switching電源は音楽用になるか(その2) ― 2025-11-17
当店の古くからのお客様である御田様のお勧めでFSPという米国製のスイッチング電源の評価をした。
紹介されて手に入れたのはFSP150-AHAN1という製品で、DC12V で12. 5Aまで出せる製品。
私はいつも、電源の評価をするときは当店のアンプを駆動してみてその音を聞いて判断することとしているが、残念だが当店には12Vで動作するアンプがない。そこでやむなく、STAXの静電スピーカを駆動するヘッドアンプを使うこととした。これは4Wしか消費しないので電流的には最大でも330mA程度のもので、この電源の正常な評価にはならないかも知れないが、ただ、一度STAXに繋いで音を聞いてみたところ非常にアナログ電源に近い音がした。このため少し真面目に評価してみようかという気になった。微小電流領域ではあるが、スイッチング電源らしい耳障り感や音やせ感が非常に少ないのである。
まずやったことは、スイッチング電源の電源側に第二世代整流回路を実装して直流にしてしまうこと。
スイッチング電源には普通は雷被害を防止する目的で耐圧1000V以上の一次整流器が入っている。この整流器は普通のブリッジなのでそれで整流される直流は間欠運転の電流信号となる。その電流がそのままスイッチング回路に入るとどうしてもパルス欠損を生じてその結果としスイッチング電源の出口までも電流欠損を引きずった状態になってしまう。
それを防ぐために、①一次整流器の手前に出川式整流器で整流した欠損のない直流を入れてやろうという考えである。御田さん達のGrが兼ねてから実験しておられるが、もしこのブログをみた方がこれをやる場合はあくまで自己責任でやってほしい。当店も動作を保証するものではない。あくまで今回はその効果を検証する目的でのみやってみたのである。
先に全体回路をUPしておく。
コンセントとFSPの間に①第二世代整流回路を入れて、FSPの出口には②LCMとCPMを入れているが、いずれにしても簡単な回路である。
まず、①の処理だけを終えてからSTAXに繋いで視聴してみた。
かなり余韻も出てきて電流欠損がなくなっている音がしているが、まだまだ低音域がブーミーで中高音には滲みがある。これはスイッチング電源にありがちなノイズ状態である。ただ、その程度が普通のスイッチング電源よりかなり少ない・・とは感じた。
そこで、最低限のノイズ対策として②LC6006HとCP3006Hを出力端子側に追加した。
その結果、いつもの第二世代電源で供給しているSTAXの音になった。むしろ音のメリハリはスイッチング電源の方が好ましい感じもする。以前(ブログ:2025年3月30日)のスイッチング電源では出力側にかなりの物量を入れないとまともな音にはならなかったことを考えると、このFSPのスイッチング電源の中のノイズ対策はかなりしっかりしているものと感じた。
こうなるとさらにじっくり調査してみたくなる。
早速、Digikeyで 24V9.8A(230W)のFSPを手配した。
これが届いたら我が家のアンプ(ss120)に繋いで駆動してみよう。
・・・・(Switcing電源は音楽用になるか、その3)に続く。
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