X-DP10フルチューン完了2026-04-12

X-DP10フルチューン完了       2026-04-13追記


まず、アナログ回路へのLCM取り付けを確実に処理して完了させた。その後アナログ回路の残りの部分、つまりDACとのインターフェース回路に取り掛かった。内容は、DAC直後の信号レベル変換をやっている5532DDに細密チューンを入れて、その後ろにあるIV変換のOPA2134を私の好きなMUSE02に交換してから細密チューンを入れた。デジタル系にも出川式電源を入れて立ち上がりと密度を改善した。


デジタル電源出川式


ここで一旦試聴したが、余韻がますます深く豊かになり、抱擁される臨場感も高い。


一応このままでももう良いかな、とは思ったのだが、実はまだ最後にDAC周りの細密チューンが残っている。


DACチップ周りのどこにCPMとLCMを入れるか、相手は3.3V系のチップで極小の32ピンQFNパッケージの製品である。DACチップそのものは5mm角の大きさしかなく、虫眼鏡をつけての作業になる。まだ回路トレースは一部しかしていなかったので今日改めてトレースしてみた。ターゲットの回路はチップ上の[AVCC_R]と[AVCC_L] であり、左右chのアナログ回路電源(3.3V)である。それがちゃんと左右別に給電されていることから、やはり丁寧な造りのDACであることがわかる。安いDACは左右別給電になってないしもっと安いとデジタル給電も一緒だったりする。


[AVCC]の直近の給電バッファとしてのコンデンサはすぐにわかったのだが部品と配線が密集していてなかなか元電源を見つけられなかった。最終的に見つけたのは隣のアナログ回路基板に乗ってるオペアンプがバッファとなって供給しているということであった。

調査した結果は次の図の通り


デジタル回路分析


よって、ミニLCMはアナログ基板側の電源回路のパターンを切断してそこに入れた。CPMは直近のコンデンサにパラにつけるのが良いのだが、本当にこの基板は狭いしミニとは言えCPMは大きい。流れる電流も微少なのでコンデンサの反作用は少ないと見込んで今回は諦めた。これ以上攻めると壊しかねない。。


さて、DACチップアナログ給電へのLCM取り付けを終えて再組立を実施、今日何度目かの試聴をしている。その結果、やはりDACのアナログ給電が安定した効果は大きく、

音が落ち着いてすごく静かになって、その上輪郭がしっかり具体的になってリアリティ抜群。臨場感も最高。これは音を聞き始めたら止められない。X-DP10はデジタルボリュームを内蔵しているので、そのままss600Dに繋いで聞いているが惹かれすぎて中毒性の高い音だ。手前味噌だが。


この状態でしばらく聞いて、本当に満足する音なら我が家のマスターシステムに組み込んで、DACの代替わりだ。



<4月13日追記>

良い音で聞き惚れていたのだ。やはりオーディオは電源が全てだ、と心から思う。しかしそれで今一度昨日やった改善を考えてみたら、まだやることがあるような気がしてきた。


DACチップのアナログ回路の電源(AVCC)が隣のアナログ基板にあるオペアンプであることは書いたが、そのオペアンプはボルテージフォロワの構成になっているのでそのままDACチップのアナログ電源を安定化させる働きをしている。となると、ここに使われているJRC4560Dという遅いオペアンプでいいのだろうか、という懸念である。


X-DP10には音を決めるIV変換回路がDAC直後とデジタルボリューム直後の2箇所あり、そこにはMUSE02を奢ってあってそれなりに改善されているが、こと心臓部のDACチップのアナログ回路電源にこんな遅い素子で給電されていたら折角のDACの性能がスポイルされてはいないだろうか。いや、このままでも十分に良い音ではあるのだし、いつまでも聞き続けていたい音ではあるのだが、もしかしたらさらに良くなる可能性があるのではないかと・・そう思うとやって見たくなるのが良くも悪くも私の性分である。かつてSU-1の細密チューンもそうやってトライして見つけたものだ。


良い音で鳴ってくれていたDACを渋々ながら止めて再度分解。基板を外してJRC4560を外してCPMを背負わせた MUSE02を代わりに載せた。組み上げて電源を入れたら。。。


激変した。中高音域の音の粒立ちと定位がよりしっかりして音全体もさらにおちついて重厚感を増した。全体的に静かになった。暗闇の中に音がくっきり浮かび上がる感じ。全域の音密度が高くなり、ますます中毒性のある音になった。


SU-1の時も効いたが、やはりDACチップの電源をできる限り高レスポンスに改善してやることは大事だ。