ピュアなバッファアンプを作った ― 2026-09-06
ピュアなバッファアンプを作った
当店のMCヘッドアンプ+イコライザーのセットは、そのままだとフォノレベルの出力しかないため、必ずプリを介さないと128stepATTにつなぐことができない。
しかしこの事はウチの場合「使い勝手」と「音」の二つの欠点を抱えている。
「使い勝手」について
当店で常用のチューンドSU-1を128stepATT経由使っている時にレコードが聴きたくなった際にはわざわざDENONのTuned PMA−1500Rを起動してそのライン入力+プリアウトを介してから128stepATTに入れてやらないといけない。レコードを聞くためだけにわざわざ複数の配線替えとPMA−1500Rの起動とをやらねばならず、かなり煩わしい。レコードを聴くための所作は「その面倒も味だ」などというテレビCMもあるが、アンプの起動停止と配線替えなどは本質的な嗜好とは相入れない所作であるのでまずこの点が一点。
こうやって図に描くと、そんなに面倒なの?と思うかもしれないけど手続きとしては次のとおり結構面倒なのだ。
1.パワーアンプを切る
2.PMA-1500Rのボリュームが絞ってあることを確認する.
3.128stepATTを最低位置にする.
4.DACから128stepATTに繋いでいるRCAケーブルのDAC側を外す。
5.外したRCAケーブルの入力側をPMA-1500Rのプリ・アウトに繋ぐ。
=>これがラックにのせたPMA-1500Rの背面なのでかなり大変
6.パワーアンプの電源を入れる
7.PMA-1500Rの電源を入れる。
8.PMA-1500Rのボリュームを中程度まで上げる。
9.レコードの針を落とすとともに、、
10.128stepATTの音量を適量まで上げる。
「音」について
以前は良い音と思って聞いていたPMA−1500Rではあるが、Full Tunedではあってもそのプリを通すといまいち音の純度が下がってしまうという点がもう一つ。実はこの点の方が大きい。私がDACの音をプリを通さず128stepATT経由で聞くようになって感じているのはやはり音の純度の違いである。包まれるような滑らかな臨場感、その豊かな臨場感は部屋のどこにいても感じられる音なのであるが、こういう音は純度が下がると感じにくくなる。やはりMCヘッドアンプ+イコライザーを直接128stepATT経由で聴きたくなる。しかしレベルが小さい。。。
ということで、音の純度の高いバッファ・アンプが欲しくなる。
そこでMCヘッドアンプ+イコライザセットと128stepATTの間に入れるPureな増幅回路を作った。ここで音が劣化しては元も子もないので、オペアンプを厳選して密度の高い太めの音を狙った。初段の増幅率は26dBに設定し、入力インピーダンスの高いFET入力のOPA2604を使ってイコライザー回路に負荷をかけないようにし、その後ろの出力バッファにはボルテージ・フォロワとして高速・高帯域・低雑音でドライブ力の高いOPA1612を入れた。もちろん細密チューンをそれそれぞれに施し、常に清浄な電流がそれぞれのオペアンプに供給されるように注意して構成した。トランスはカニトランス、電源はもちろん出川式電源にレギュレータ回路と組み合わせて±15Vを作った。レギュレータ回路の随所にSBD、MLCCなどを入れた。このバッファ・アンプの音は、SU-1の後ろに繋いだ状態で音を聴きながら一つ一つチューニングを入れたり外したりしながら音を決めていった。かなり時間がかかったけど楽しかった。
この結果、MCヘッドアンプ+イコライザセットの後ろに常にこのバッファアンプを繋いでおくことができるようになった。これでSU-1 を通すデジタル音源と、イコライザーを通すアナログ音源との切り替えは128stepATTへの入力ラインを差し替えるだけでできるようになった。
1.パワーアンプを切る
2.128stepATTを最低位置にする.
3.DACから128stepATTに繋いでいるRCAケーブルのDAC側を外す。
4.外したRCAケーブルの入力側をバッファアンプの出力に繋ぐ。
5.パワーアンプの電源を入れる。
6.レコードの針を落とすとともに、、
7.128stepATTの音量を適量まで上げる。
関係する3台の自作機器は全て近傍に置いてあるので切り替えも簡単である。
ものを作ること、それで音を改善し、使い勝手をよくすること・・最高に楽しい。


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