D級アンプの音は固いって? ― 2026-11-06
世の中ではD級アンプの音について「特に高音部は音が固い傾向がある」との評価らしい。
AIに聞いてもそんな内容が教え込まれているらしく同じ様な回答を返してくる。
でもそれは完全に間違っている!
うちのssシリーズは今更ながらだがD級アンプである。それがなぜどこに行っても最高の評価をいただけるのか。試聴されたお客様がただただ高音質をご評価下さってご購入下さってもいる。購入されたお客様宅を訪問しても、「本当に音の良いアンプを作ってくれた」と高いご評価をいただいてもいる。この現実をどう捉えるか。
世の中の人はD級アンプを使いこなせていない。
これは各部のパーツに向かって以前から私が腹を立てていた件と繋がる。オペアンプやDACチップにちゃんとした電流供給をしないで基板を構成するから耳障りなDACになる。それらは音の良い部品に対して失礼だろうと思う。それと同じことだ。D級アンプの実力は大陸國の安物として構成されたD級アンプの音が本来の音ではない。それらはD級アンプ素子に敬意を払わず、正しい電流供給をしないまま「音の良い部品を使っています。」だけで安く出している。そんな失礼なマーケットに業界が騙されているからこんな評価になる。同じシャインマスカットでも、日本の畑でちゃんと栄養と日光を与えられて大切に育てられたヤツと、大陸に持ち去られて適当に育てられたヤツとでは味が全く違うのだよ。それと同じ事。
ちゃんとした電流を供給してやれば、DACもD級アンプも上から下まで滑らかで耳障りの良い音がするようになり、結果としてふんわりと柔らかく音像に包まれるのだ。そういう音に包まれるとオーディオを止めたくなくなる。何時間聞いても疲れない。外出先で疲れ切って帰った時など、深夜であっても音に包まれてゆったりと休むことを心が欲する。
実際、ちゃんとした電源で駆動してやると音量を上げなくてもしっかり包まれて癒される。
オーディオ装置の評価をするにしても「D級アンプは」音が固い」とか、各素子の本当の音を聞かずにそういうことは言って欲しくない。
ところで、出川式電源とか励磁スピーカー用の励磁電源とか、いろいろなものを当店から買ってくれているフランスのお客様から嬉しい話題が届いた。
数年前から当店からは部品を供給したり設計支援したりして最近やっとプロトタイプができた。その試聴会をやったらすごく好評だったとのこと。何しろラインステージでS/N比が111dBを実現していてホーンシステムにも最適だと。
フランスの若い作曲家さんを中心とするオーディオファイル・グループで、アンプステージには私が日本から送った2SK79を使っている。これがそのプリアンプ(ラインステージ)の写真。ボリュームには今では入手できないRK501を使っている。
2SK79でドライブした音が、橋本トランスで駆動されたMuller ECC32(双三極管)の音を凌駕しているとのことで、本人もエラく喜んでいる。このプリアンプの発売は2027年を予定しているが、詳しいことは本人(mailto:julien@allioux.com)に気軽に問い合わせてほしいとのこと。
音というのはこういう真摯な努力を続けることによって完成されていくものなのだよ。良い部品であってもそれを努力もせず安易に構成しただけでは決して良い音は出せない。
このプリの試聴に使ったシステムがこちら。彼はレコード中心のオーディオファイルである。
海外でもこういう仲間がいることが嬉しい。
当店も日々音を良くする技術を探して見つけて磨いているのだ。それがまた楽しい。


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