X-DP10 アナログ回路のチューン途中試聴2026-04-11

X-DP10 チューニング途中試聴


デジタルボリュームのIV変換とバッファのオペアンプに細密チューンを加えて、アナログ回路全般の出川式電源への実装を終えた。

Analog電源出川式化

上の写真がアナログ回路への出川式電源の搭載。手持ちの部品を使い、空きエリアに設置。電流は1A未満なので配線は細くて大丈夫。手持ちの部品を使った。


デジタルボリュームのIVとバッファへの細密チューン

DIgitalVolumeBuffre細密チューン

IV用オペアンプにはOPA2604が使われていたが、これをMUSE02に交換してからその後ろのバッファ段を含めてオペアンプ3個にミニCPMを背負わせた。


まだLCMは入れていない。LCMは電源回路を一旦切らねばならないのでCPMに比べてはるかに作業難易度が高い。特に今回の様に薄型稠密構造をした筐体の場合は実装スペースを見つけて作り出すことを含めてかなりの困難を伴う。取り付け位置によってはトラブルを起こすこともこの作業でが多いので、とりあえずその前に一旦動作確認である。


その音だが。。

先日作ったクロックを入れて定位と臨場感は改善されていたが、それに加えて余韻が加わった。それがとってつけたような余韻ではなく自然でとても気持ちの良い余韻である。やはり、柔らかく暖かく音の環境に包まれるためには出川式電源は必須である。


試聴ではずっとダイアナ・クラールのライブラリをランダムに流しているんだが・・・ただ一つ困ったことが。。


私のダイアナ・クラールのライブラリィにはCD品質のほかに96KHz も含まれていて、その度にセレクタで同期周波数を指定してやらねばならないのは流石に面倒だ・・・


まぁBGM程度に流す時はBios経由にしておいて出力サンプリングレートを48Kか96KHzにでも固定しておけばいいだろうということでまずはこのままで良しとする。



MultiClock完成2026-04-08

MultiClock完成


ケースが届いて、X-DP10用マルチクロック発振ユニットが完成した。

常時ハイレゾを聴くわけではないけれど、とりあえず手持ちのハイレゾはそのままのサンプリングで聞ける。

うちのメイン・システムはMacBookProにBootCampでWindows11を入れてあり、ハイレゾデータもこれのSSDに入っている。

この上でTuneBrowserはライセンス取得して使っているが、再生の設定でWASAPI(exclusive)を指定するとWindowsのBIOS設定に関係なくデータ自体のサンプリング周波数で再生される。これにワードシンクさせるとやはり静けさと臨場感が上がる。

MultiCClockを載せたX-DP10


クロック出力は後ろ側で下のX-DP10と繋がってる。もちろんコネクタはBNC(50Ω)で、長さは20cmと最短。

X-DP10の取説には「75ΩBNCで繋げ」と書いてあるけど、背面についているコネクタ見たら50Ω品なんだよね。

背面コネクタ


クロックの周波数選択は前面真ん中にあるロータリーSWで、左から

44.1,  88.2,  176.4,  48,  96,  192Hz  と並んでいる。

流れてくるデータのサンプリング周波数はX-DP10のフロントパネルにLEDで表示されるので、それに合わせてマルチクロックのロータリーSWを回すとピタッと同期する。素早くロックするので気持ちいい。


どの曲をかけてもワード・シンクさせることができる、という保証は気持ちのいいものである(単なる自己満)


さて、クロック系の改善が終わったので、次はいよいよ電源の改造。デジタル系とアナログ系の両方を出川式にする。



久しぶりのハイレゾの音2026-04-05

久しぶりのハイレゾの音


X-DP10にマルチワードクロックを繋ぐ前に、データテストとしてかつて海外でダウンロードしたハイレゾデータを久しぶりに聴いている。私が最後にドイツから帰国したのは2020年なのですでに6年以上が経過している。かつては『そんなに改善されるもんでもないかな』くらいの気持ちでいて、そういう気持ちもあってその後ずっと44.1KHzのCD品質データでばかり音を聴いていたのであるが・・・


久しぶりに聞いた96KHzや192KHzの音は明らかに静けさが違う。総じて音の伸びも臨場感も格段の差がある。これらのデータはかつてLinn  Audioのダウンロードで購入したもの。今は全部Qobusに変わった様だが、品質にはこもごもあるようで・・今は全く使っていない。


今日の感想は私の作業用デスクに置いているサブシステムで聴いている感想である。


◎サブシステムは次の構成

音源は全て2TBのHDDに入れてあり、そこからMacで読み出している


Mac Mini (M2 Pro 2023 Tahoe 26.3.1)+VLC(3.0.23)

=>USB_FixCurrent+CPM

=>SPC-AV(RCA cable)

=>SMSL SU-1(DAC tuned)

=>ss120(with エンハンス・オプション:)

=>SPC-AV( SP Cable

=>SPMD素子

=>NS-3Mx+Alpair5G(Speaker tuned)

ss120の電源はMNR1201-0604からとっている。

こうやってみると、かつては出川式電源だけで良しとしていたウチのサブシステム構成も、ここ数年で日々改善されてきたのがわかる。


DACの細密チューンやUSB周りの改善、デジタルアンプの導入とエンハンスの実装、ツィータとしてガラスコーンスピーカを追加してレンジを広げ、そしてSPMDという画期的な位相ノイズキャンセル素子などなど、どんどん静けさを増してリアリティを改善してきたということがよくわかった。


今のサブシステムで出来の良いハイレゾ録音を聴くと、作業机周りの空間が抜群の臨場感に包まれて聴き惚れてしまう。96KHzで聴くオリジナルのNewCinemaParadiseなど、涙が出てしまう。。。


少しでも音を良くしたい、これまでにない臨場感を得たいと考えておられる方なら是非お問合せください。当店の音質改善技術は全て実践確認しており公開もしています。


info@practsoundsystem.jp


X-DP10というDAC(その2)ワードシンクの効果2026-04-03

X-DP10というDAC(その2)・ワードシンクの効果


当店で現在マスターシステムとして使っているDACは、PCM1798を使った古いもので、受信素子であるCS8416とDACの間にサンプリングコンバータCS8421を置き、ここにMasterClockとして27MHzの外部クロックを入れることで音の改善をしている。これはその下流にあるDACをより正確なクロックで駆動するための工夫であり、それなりの改善がされていてウチの臨場感にも一役買っている。


だが、X-DP10の外部クロック入力はMasterClockではなく、ワードシンク用クロックである。先日44.1KHzを入れてCD品質データにワードシンクさせてみたのであるが、これの効果が思いのほか良かったのである。


調べてみると、ウチのDACの様にマスタークロックを高精度化させることは確かに音の改善にはなるのだが、デジタル処理の入口に高精度クロックを入れても内部処理の過程で徐々に誤差が加算されたクロックでDA変換が駆動されていることになるのに対し、ワードシンクであればデジタル処理の最終段(アナログデータにする直前)でデータの区切りを正確に切り取ってDACに渡す効果があるということがわかった。

デジタルデータというのはシリアルデータであり、左・右のチャンネルデータは1本のデータライン上を1サンプルごと交代で流れている。

ワードシンクはこの左右の区切りをより正しく分けてDACに流す効果があるということだ。そのためワードシンクさせた方がより定位がしっかりしたことで音がグンと前に出たのであろう。


対してマスタークロックでは先にも述べたようにチップ内部で徐々に加算されたジッタを伴ったデータが直列に流れてくるものだから、左右のデータに切り分けのズレが出て、そのタイミングでデータ欠損を生じるため全体的には改善されてもある程度のデータ欠損は避けられないものなのだ。


結局ワードシンクの効果が思いのほか高かったので、このDACがワードシンク出来る全ての周波数で外部クロックを入れてやろうと考えた。


造るべきクロック周波数は次の6 通り。

44.1系列 44.1KHz,88.2KHz,176.8KHz

48K系列 48KHz,96KHz,192KHz


これらの周波数を当店に在庫の部品を組み合わせて造ることにした。方針は次の通り。


1)ジッタの混入を極力減らしたいのでロジックで組む(DDSは使わない)。もちろん電源は出川式。

2)ノイズの発生はそのままジッタを悪化させるので各段で徹底的にノイズをカットする。ノイズカットのために使う素子はNIKKOHMの金属皮膜抵抗、コンデンサもメタライズポリフィルムか積層セラミックとする。

3)配線もできる限り稠密にまとめる。基本はサンハヤトの基盤一枚(電源は別)

4)最後に源クロックからのリクロックを入れてジッタをより改善する。

5)電源は高精度レギュレータを4個使い各系統を分けてそれぞれの干渉を予防する。

6)手持ちの発振器を調べたらそれぞれの系統に使えるのが次の通りであった。

 44.1KHz系 11.2896MHz (256倍)

   48KHz系     6.144MHz(128倍)

7)両系列の回路は共通とし、頭の発振器と1ビットの差をリレーとロータリースイッチで吸収する。これにより全ての周波数を1個のロータリースイッチで切り替えられるものとする。


以上で設計した図面は次の通り。

(この回路図は水魚堂さんのbsch3v.exe を使わせて頂きました)

マルチクロック回路図


で、1週間かけて作った発振器ユニットが次の写真。

 

Clock基盤


動作確認はできていて、全6種のクロック波形は次の画面。

クロック6種波形



みんな綺麗な矩形波になってる。

ただ、DAC本体と繋ぐ場合最後の調整があるかもとは思っているけど、多分動くと思う。


次は接続前に先にケースに入れることにする。





中古屋で見つけたジャンクのX-DP102026-03-24

中古屋で見つけたジャンクのX-DP10(3/25)追記


昨年10月にお客様の装置をチューニングさせていただいて、その時の音がかなり良かったのと、プリの機能もあるのでちょっと欲しいと思っていたX-DP10を偶然近所の中古屋で見つけた。故障品とのことで安い値段で売っていた。

X-DP10

この装置、AK44137EQというサンプルレートコンバータとDACチップはES9028Q2Mを使っていて、デジタルボリュームには日清紡のMUSES72320を使っている比較的新しい構成の装置である。

持ち帰って調べて見たら少し弄った跡があり、アナログ回路のヒューズが入っていなかった。あぁなるほど、と思い当たった。


この装置はアナログ電源とデジタル電源の保護協調が悪く、アナログ回路の電源がない状態でデジタル電源だけを生かすと、それだけでデジタルボリューム素子が故障して音が出なくなってしまう。それを知らずにアナログ回路のどこかを弄って短絡させてしまい、ヒューズが飛んだ。たったそれだけでデジタルボリュームが死ぬのである。おそらくそれに類する現象が出たものと想定された。


一通り回路を見てもどこも短絡やカットはなさそうなのと、デジタル回路だけは問題なく動作しているので、アナログ基板に載っているデジボル素子(MUSES72320)を付け替えてみることにした。


しかし、この素子はSSOP32であり製品基板に直接手はんだで付けるのはパターンを荒らしそうでなかなかに難しい。そこで変換基板に取り付け、その基板の足にピンをつけてソケットに入れたり外したりできる工夫をしてから取り付けた。

(写真の右上も黄色の丸の中に見える小ボードが72320を実装した変換基板ともともとの72320のエリアである)

すると、やはりこの素子の破壊で故障していたもの。

音出し成功自の内部写真


交換したらすべて問題なく動作している。音はいたって普通の音。

また、この装置なぜだか知らないが、本体に対してかなり大規模なヘッドホン・アンプと専用電源トランスがついている(写真の赤枠の中)

これは私には要らない部分なのでいずれそっくり取り外してこのエリアを出川式電源部品のエリアにしようと思っている。


この装置、お客様の装置のように最終的には全てを出川式電源にしてウチの視聴に耐えられるようにするのだが、その前に、この装置には外部クロックを入れる場所があり、ワードシンクさせると音が見違えるという情報があるので、まずはクロックを作ってそれを試そうと思っている。


今の私のDACは高精度クロックを本体に内蔵させてあるのだが、今回も外から繋ぐのではなく、上記で開けた場所に内蔵させようと思っている。(クロック入力点は写真の白枠内)

そうしないと色々繋いだり外したりが面倒なのとコネクタが増える分不具合原因も増えるのである。ワードシンクなので今回は44.1KHzを作らねばならない。ウチにある三田電波の11.2896MHzとMP8を使えば簡単に優秀なクロックが作れる。


早速クロック入れて見た


ワードシンクした途端に音がぐんと前に来た。

こりゃあ確かに効く。

作ったクロックは三田電波の11.2896MHzを同社のMP-8で256分周したもの。

11.2896MHz/ 256 = 44.1KHz


小型のトランスに出川式電源と3端子レギュレータで5Vを作ってやって、回路図は次のようなもの。

回路図


出てきたクロックは次の波形。

とても綺麗なハーフ・デューティの波形が出ている。

クロック波形


3月25日 追記:やはり音に角がある


ワードシンクを内蔵完了して、マスターシステムに組み入れて聴いているが、やはり楽器音に角があり疲れる。どんなに音が良くても、やはり出川式の滑らかさがないと疲れる。このままではウチの視聴用にはならない。


以下はクロックを内蔵完了した状態。

クロック内蔵完了


ヘッドホン回路を取り出してトランス位置を動かし、左端のスペースを開けてそこにクロックユニットを実装した。


Apple MusicやCD、ラジコ、らじるらじるなどを聴く分には44.1KHzのままでもいいのだが、私のライブラリィには48KHzも96khzもある。できればそれらともワードシンクしたいと考えている。

なのでこの装置にこれからやるのは・・・・


(1)44.1KHz系と48KHz系の複数倍のワードシンク信号を切り替えて使えるように、マルチ・クロック・ユニットを作る


(2)デジタル回路、アナログ回路を第二世代電源で駆動するよう改造する。


(3)アナログ系回路に細密チューンを実施する。


(4)オペアンプを必要に応じ交換する。


(5)電源トランスをアナログとデジタルで分けてカニトランスとする。


ただ、今はこれをやっている時間が取れない。なのでとりあえず現状で保管とする。