本日出荷です2026-08-21

本日出荷です


埼玉のK様にご注文いただいたss600D Sp は本日出荷です。

K様には先にDACとUSB-PD FixCurrent+CPMを納入しておりましたが、アンプはずっとお待ちいただいておりました。

ss600D Sp


今回は一部の部品の入手に時間がかかったり製作期間に夏休みをはさんだりしたものですから2ヶ月フルにかかってしまいました。


当店のssシリーズのアンプは全て店主の手作りですので、ご注文をいただいてから納品までの時間がどうしてもかかってしまいます。急いで作業するより確実な作業をすることを信条としております。ご注文時には今回の様に十分な余裕をみていただけますようお願い致します。


K様、当店のオーディオシステムをご発注いただきありがとうございます。

また、お待ち頂き誠にありがとうございました。



最近のストリーミング・サービス2026-08-19

最近のストリーミングサービスの音


最近のAppleMusicの音がかなり良い。

特にラジオメニューの下の方にある『スタジオパフォーマンス』の項目はAppleStudioでの生録らしく、抜群の臨場感だ。


我が家のオーディオで聞くと、聞き流すのが惜しいくらい。いつまでも聴いていたい音になる。

Apple  Digital Masters というシステムで、24bit、 256Kbpsのデータを

ALAC(Apple Lossless Audio Codec)エンコーダを通して送信しているらしいが、これは本当に良い音だ。


この録音システムを作る際、世界最高のマスタリングスタジオの多くと連携して可能な限り最高の音源を制作できるワークフローを作ったとのこと。さすがに大企業になるとやることが違う。


Young The Great、Street of the Year、 kwn & Ebro Darden 、Sleeping With Silens など各アーティストのスタジオ演奏の音がリアルで実に引き込まれる。この音源はどんどん増えていて、藤井風も入っている。そういうアーティストの上質なヴォーカルが実に生々しい。アコギのピッキングもリアルでゾリゾリする。こんなの聴いていると聞き惚れてしまって、仕事が手につかない。


レコードプレーヤーを復活させたばかりだが、最近のストリーミング・サービスの音も凄い。


ただ、この音を聴くには今のところApple製のハードウェアとドライバがないといけないらしいから、Appleの巧妙なエコシステムに取り込まれなければならない。うちは家族でiPhoneなのでこれでいいと思っているが、異なる価値観の方もおられるとは思う。





レコードプレーヤーを更新2026-08-13

レコードプレーヤーを更新した


イコライザーアンプの音を確認するために少し前に中古で購入したKP-800 というトリオ製のレコードプレーヤーは、使用していて3ヶ月ほどで回転ムラが大きくなって使い物にならなくなった。サーボ回路やクロック同期回路を見直して思い当たる部品の交換などやってみたのだが改善されないので諦めて先日処分した。レコードプレーヤはやはりDENON製がいいかと探していたら、ハードオフのオンライン(オフ・モール)でDP-57Lを手頃な値段で見つけたので購入した。


DP-57L


届いたDP-57Lはウッドケースに多少傷があるが動作は問題無し。カートリッジはAT15Eaが付いていた。このカートリッジはオーディオテクニカお得意のVMモデルである。音を聞いてみたら高音が全く出て来ないので針がかなり摩耗していると思われた。私にはお客様から譲られたほとんど未使用のDL103があるので、早速交換。


音出しはA&R製作のヘッドアンプ(2SK389V差動2段カレントミラー増幅)にイコライザアンプを組み合わせた「MCヘッドアンプセット」で試聴。これの電源はフル第二世代電源で、内部には細密チューンを施してある。実はDL103もこの「MCヘッドアンプセット」をお買い上げいただいたお客様から譲られたもの。いやー良い音。昔買ったLPを聞いているが、情報量が半端ない。

MCヘッドアンプセット(右側は電源ユニット)

MCヘッドアンプセット


本体背面 RCAソケットはWGT

Head Amp背面


私は昔(10代後半)、ダニエル・リカーリのスキャットが好きだった。ポール・モーリアのPenelopeの初回録音盤にはサビのところのスキャットにダニエル・リカーリの声が歌ってて、その曲が入った直輸入盤を大事にしている。ポール・モーリアは2022年に他界し、現在の楽団は息子が率いているが、AppleMusicで聴けるポール・モーリアには新しい録音の同名曲が入っているだけでオリジナルは聞けない。つまりレコードプレーヤーをまともな状態に置いておかないと、自分にとっての歴史的な楽曲を振り返ることができないのだ。その意味ではこのDP-57L+ DL103のセットは貴重である。昔はPioneerのレコードプレーヤーと山水のアンプ、スピーカーもPioneerだった。しかし昔はこんなに滑らかな音では聞けなかった・・


今回の夏休みのように、音の振り返りを含めて寛ぎたいとき、今後はこのプレーヤーが活躍してくれるだろう。









時代の流れなのだろうが・・2026-08-07

時代の流れなのだろうが・・


秋葉原の部品店が無くなりはじめてからかなりになるが、これまで一部ネット通販で手に入っていたコンデンサや抵抗などのオーディオ用部品の入手が、今ではほとんどできなくなっている。というのも、日本の部品メーカーは小型化する電子回路に合わせるためSMDより小さな部品の製造に切り替えて生き残ってきており、人の手で作業できるような手頃な大きさの部品はすでに製造していないからだ。手に入る部品は注文を入れてもバルクでしか購入できない。なぜなら全てはSMT(表面実装)向けのリフロー実装用に作られているから。


しかし他方。日本のメーカはこういう小さい部品に高性能・高信頼性を盛り込むのが得意だ。村田の超小型コンデンサやチップ抵抗など本当に素晴らしい技術だと思う。


それにしても電源回路を構成するためのオーディオ用コンデンサやオーディオ用抵抗が市場からなくなってしまっているのは痛い。これからは一般の整流回路そのものがなくなり、全てはスイッチング電源に置き換わって行くのだと思われる。なぜなら同じ容量の電源なら、アナログ電源よりはるかに低コストで小型に製造できるので、エネルギー・コスト的にかなり有利だからである。この流れは止まらない。その証拠に国内のオーディオメーカーの中級機以下のオーディオシステムのほとんどが既にスイッチング電源になっている。言わずもがなではあるが音は、推して知るべし。海外メーカーの高級機はもっと酷い。輸入して国内で買えばン百万のM社のCDPの音なんかボケた音で聴けたもんじゃなかった。癒される音が欲しい皆様は、見てくれだけの高級機に騙されないで欲しい。


そうやって、いずれ上から下まで全てデジタルに変わる。アンプの構造も変わる。かつて真空管からトランジスタ(半導体)に変わったように、これからは半導体自体がGaNやSiCあるいはダイヤモンドなどの新しい半導体に変わる。そうなると整流回路そのものも変わり、出川式電源も歴史遺産になって行くのかな。


そういう意味では、デジタルアンプをアナログの視点で限界までチューンした基板と、アナログ最高の出川式整流回路と最高の蟹トランスとを組み合わせた当店の ssシリーズは、手作りアンプのアナログ時代最後の製品と言えるのかもしれない。当然現代最高の音である(手前味噌ながら)、、、これを発売したのは2年近く前だった。あと数年遅ければ構成する部品の入手が出来ずに売り出せなかったかもしれない。


アナログ電源が作られなくなった時点で、それはまるでアナログレコードがCDに置き換わった時のように、ひととき酷く音の悪い時代が世の中を覆うのかもしれない。その中でもなんとか音をよくしたいというマニアの人々(かつての私のような人々)が色んな工夫や努力をしながらノウハウを蓄積していき、やがて何年後かには、完全デジタルでも十分に癒される音が出せる環境ができるようになるんだろうとは思う。CDが出て(1982)から約半世紀で現在の ssシリーズの音がある。今度は何年かかるか・・それまで自分は生きられるのだろうか?


・・というより、、常に癒される音を手放さず、今後の時代の移り変わりを見届けたいと切に願う・・



USBアイソレータという音質改善2026-07-22

お客様から「USBアイソレータ」という商品のご紹介をいただいた。


東京デバイセズ(TD)さんという会社の製品で、外部給電を受けるタイプ(TDPC2010)と、バスパワーで動作するタイプ(TDPC2011)の2種類あって、どちらも確か6K円までの価格であったと記憶している。大きな金額ではないので両方を注文して試してみた。


これらの内容はアナログデバイス製のLM3166というUSB2.0用のアイソレータチップにクロックを組み合わせて構成してあるもので、ガルバニック絶縁とクロックによるリクロックの効果で信号中のノイズを除去するというもの。確かにこれなら音が良くなるはず。


昔、SPDIFデジタルラインに高精度クロックによる叩き直しを入れて音を改善する DX3 Signatureという製品を出していた当店とすれば、このアイソレーターは現代版のリクロック装置ということができる。きちんとガルバニック絶縁しているところは進化しているとも言えるが、まぁそのような専用チップがあるから比較的簡単に実現できているのだとは思う。


小さな基板に稠密に部品が載せてあり、しっかりと透明なスミチューブで中を見せながら絶縁もしてある。カスタムメードを受注することで生業を立てておられる技術集団のような会社さんとお見受けした。


さてその音は、どちらの製品もしっかり音が改善され、音像がしっかりする効果がある。当店ではUSB-PDラインにはすべてFixCurrent+CPMをいれているのでTDPC2010と2011の差は認められなかったが、外部給電できるTDPC2010の方が、その給電ラインを出川式で給電してやることで改善効果は大きい。ただ、TDPC2010はUSB-PDのSU-1をWindowsから認識できなくなるというトラブルが出たりした。MacではこんなことなかったのでウチのWindows機だけの問題かもしれない。

いずれにしてもこの価格でこの効果は絶対にコストパフォーマンスが高いと思う。

コンデンサの塊のようなUSB改善アダプタなんて怪しい製品でも結構な価格で売っていることを考えると、このように明確な理由があって確実に改善される製品で、しかもこの価格で購入できるとあれば抜群のコストバフォーマンスだと思う。


ただし、リクロックはあくまでリクロックであり、若干のデータ欠損を伴うので例えばうちのDAC(X-DP10)に入れているようなワードクロック同期とは内容が違う。内蔵しているクロックの精度もわからないので改善程度はワードクロック同期ほどは無い。


試聴していて面白かったのが、うちのDACのワードクロック同期を停止しておいてこのアイソレータを入れた時には普通の転送よりも明らかに良い音と臨場感になったものだったのが、そこにワードクロック同期をいれてやると音の密度がグンと高くなり、音に厚みが出ていつもの音になるのがわかったことである。


やはりワードクロック同期は最強であるが、コストを考えるとTDPC2010,TDPC2011という製品も悪くない。


https://tokyodevices.com/items/324


https://tokyodevices.com/items/325